2013年2月4日星期一

さそり(6)


  サソリに暗闇でブラックライトを当てると、どの種も緑色に光ります。表皮にあるヒアリン層が蛍光を発するとされますが、これには少なくともβ-カルボリンが関わっています。産まれたてのサソリにはヒアリン層がないですが、脱皮を重ねて成長する毎に増えて、発光現象が強くなります。液浸標本にしても、周囲にヒアリン層が溶け出して、光るのだといいます。また、脱皮した後の脱皮殻も光ります。サソリの他のクモ類では全く同様の例はないですので、蛍光現象がサソリだけが持っている特徴であります。
  ウミサソリ類が形態的に共通点が多く、一部の種は陸に上がったと思われることもあって、これがさそり DVD BOX類の直接の先祖であるとの考えがあります。これには異論があるものの、サソリがクモ綱の中で最初期に分化した生物であるという事については長く信じられています。化石は古生代シルル紀まで遡ります。中生代までのものは水中生活のものがあったと考えられます。 この類に見られる卵胎生や胎生は陸上生活への適応と見られます。
以下の2種が知られる。いずれも広域分布種です。ヤエヤマサソリ Liocheles australasiae (Fabricius, 1775)
    3cm強の小型のサソリ。沖縄県八重山諸島の枯れ木の皮の下などに住み、シロアリなどを食べます。雄がほとんど存在せず、単為生殖で殖えるとされています。無毒とされる程毒性は弱いです。
マダラさそり DVDIsometrus maculatus
    6cm位の中型のサソリ。人家の壁等に住み、毒は弱いが、ミツバチ程度はあるとされます。広く熱帯に分布して、人為的に分布を広げたと思われます。日本では、沖縄の八重山諸島、宮古諸島、および小笠原諸島に分布し、時折、ホームセンターでの資材の中や、港の倉庫や、積み卸し荷の中で見つかり、パニックになる時もあります。

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